電子購買システムの雄Coupaが、“遂に” 日本にやってきました!!

投稿者: | 2018年9月25日

先週、クーパ(Coupa) クーパ・ソフトウエア 合同会社代表執行役社長の大熊 裕幸さんにお会いする機会がありました。4月から事務所を開設されていたそうですが、この秋からいよいよ本格的に営業を展開されるとのこと。そして、11月13日(火)午後に東京・大手町で「2018年Coupaジャパン・シンポジウム」を開催するとのことです。そして定員100名に対して、すでに申し込みが入ってきていると伺いました。

シンポジウムでは、以下のアジェンダが予定されています。

13:00 – 13:45 | 登録&ネットワーキング
13:45 – 14:00 | 開会挨拶:大熊裕幸、クーパ・ソフトウエア・ジャパン 代表
14:00 – 14:30 | ビジネス支出管理に関する一般セッション:スティーブ・ウィンター、Coupa、Chief Revenue Officer
14:30 – 15:00 | 三菱重工業(株)様の事例
15:00 – 15:15 | ネットワーキングのための休憩
15:15 – 16:00 | ビジネス支出管理プラットフォームのデモ:デブ・カークウッド、Coupa、Director of Value Solutions Consulting
16:00 – 17:00 | お客様の成功事例の紹介:アクセンチュア, デロイト トーマツ コンサルティング、KPMGコンサルティング 17:00〜17:15 | 閉会挨拶:大熊裕幸、クーパ・ソフトウエア・ジャパン 代表
17:15 – 19:30 | ネットワーキング レセプション:Amazon Buiness 後援

クーペじゃなくて、クーパ(Coupa)ですよ

「その “クーペ” っていう会社…」とは、私の自動車好きの友人のうっかり間違った発言です。ではCoupa(クーパ)とは何かというと、世界一(と調査会社ガートナーも言っている[例:P2P領域])の購買業務用のソフトウェアです。少し古い言い方かもしれませんが、いわゆるパッケージソフトウェアと呼ばれる、すでに備わっている機能を業務に合うように調整して使うソフトウェアです。

2013年頃、ある理由で、私は日本一のCoupaのヘビーユーザーでした。というのも、IBMが自社製品(Emptoris)と組み合わせて、お客様にCoupaをお勧めするアライアンス関係にあったからです。そして、当時IBMで日本の購買コンサルティングリーダーを担当していた私は、自分自身でシステム設定から業務利用まで経験できました(いじり倒しました)。その結果、「これほど使いやすいものはない」という結論に至りました。

それ以降、ずいぶんと機能が拡張され、私がまだ経験していない機能も増えましたが、それでも前述の調査会社のレポートなどを見ると、Coupaの最高レベルの評価は変わっていません

ただし日本企業に導入するには、Coupaには大きな問題がありました。日本語サポートなどの日本市場に適合する利用環境の提供が無かったのです。調査会社レポートも、当時のCoupaの弱点として「Globalizationが不足」を指摘していました。一方で、画面の日本語表示などは、他社の製品(中には、インド人がGoogle検索で日本語翻訳している製品もある)のような誤りもなく、当時からとても優れていたため、非常に残念な状況でした。

そのため今回の日本市場への本格進出は、これらの課題を吹き飛ばしてしまう、とても素晴らしいニュースに思えます。

※ちなみにCoupaって名前はパロアルトのCoupa Caféに由来するらしいというのは、ちょっとしたトリビアです。なお、Coupa CEOのRob Bernshteyn氏がCoupaの名前を再定義して、ビジョンを述べているこのブログ記事は素敵です。

Coupa(クーパ)は購買ソフトウェアです!!

ところで、Coupaがキャッチフレーズにしている「BSM(Business Spend Management)」という思想は、多くの購買ソフトウェアが提供されている海外では、Coupaの特長を明確にするに有効だと思います。しかし購買ソフトウェア自体がまだ普及していない日本市場では、「何のことだ!!」になってしまうかもしれません。それくらいならば、こう明確に言い切ってしまってもよいのではないでしょうか、「Coupaは購買ソフトウェアです」と。

Coupaの提供機能は、昔から定評がある「Procure(購入要求~検収)」、さらに強化された「支出分析」に加えて、「戦略ソーシング(Strategic Sourcing)」、「サプライヤー管理(Supplier Management)」、「契約管理(Contract Management)」、「請求書管理(Invoice)」、「支払い(Pay)」とまさに購買業務に必要な機能です。加えて、「出張旅費管理(Travel & Expense Management)」や「サービス購買管理(Contingent Workforce)」などの特定領域用の機能も用意されています。

これらを見ていくと、例えば「支払い(Pay)」では「早期支払減額(Early-Pay Discounting)」の機能が取り込まれています。国内で適用するには、現在の政府方針もあって物議をかもしそうですが、海外では結構普通に行われています。今後の金利上昇局面を考えると、知識だけは持っておいてもいいように思います。

一方で、サプライヤー管理は「Supplier Lifecycle Management」の概念からみると、やや機能不足といった面も感じます。

このように様々な見どころがありますので、他社製を含めて購買ソフトウェアの導入を検討中の方から、最先端の購買ソフトウェアの知識を得たい方まで、「Coupaってなんだろう」と、まずは話を聞いてみることがとても重要ではないでしょうか。その絶好の機会が、11月13日の「2018年Coupaジャパン・シンポジウム」です。